2024.12.26 ダイレクトメール
色の力で売上を変える!カラーマーケティングで色彩心理と購買行動を紐解く
「なぜあの商品が売れるのか?」その答えの一つに「色」があります。実は、消費者が商品を見たときの第一印象は、たった90秒以内に決まると言われています。そして、その印象の大部分を左右するのが「色」なのです。
例えば、赤と緑で彩られたクリスマス限定商品、黒とゴールドで高級感を演出した贈答用の箱、スタイリッシュな限定カラーモデルは、私たちの「ほしい!」という購買意欲をかきたてます。「パッケージの色に惹かれて、他の商品より少し高いものを選んでしまった」そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
こうした「色」は、無意識のうちに私たちの感情に働きかけ、購買行動を後押しします。本記事では、色彩心理と購買行動の関係を紐解き、カラーマーケティングの基礎から具体的な活用例までを詳しく解説します。
目次
1. カラーマーケティングとは?
「カラーマーケティング」とは、色彩が持つ心理的な効果を活用して、商品の魅力や価値を伝えるマーケティング手法です。たとえば、赤は「情熱」や「興奮」を連想させ、青は「信頼」や「冷静さ」を想起させます。このように、色にはそれぞれ特有の感情や心理的印象を引き出す力があります。
ニューオーリンズ大学のマーケティング学助教・Kemp氏によれば、消費者が商品を評価する際、その判断はたった90秒以内に行われると言います。そして、その第一印象を決定づける最大の要素が「色」なのです。
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コラム:「黒の魔力」に魅了された男
先日、長年愛用していたパソコンを新調することにしたエクシートのシステム系男子のSさん。
狙っていたのは、MacBook Air M3かMacBook Pro M3。「スペックや価格的にはMacBook Airで十分だな!」と思っていました。
しかし、「黒の魔力」と噂されるMacBook Proのスペースブラックを見た瞬間、その高級感とスタイリッシュさにたまらなく惹かれ、頭から離れなくなります。か、かっこいい…。
Sさんが購入ボタンを押したのは、MacBook Pro!すこし高い買い物になりましたが、大満足でスペースブラックを愛でるSさんなのでした。
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このように、色は商品の魅力を引き立てるだけでなく、購買の決定打になることがあります。色が消費者の感情や行動にどれほど強く作用するかが分かる例と言えるでしょう。
2. 色が持つ「機能性」と「情緒性」
1. 色の「機能性」
色の「機能性」とは、情報を分かりやすく伝えたり、特定の印象を明確に伝えるために使われる側面です。例えば以下のような例があります。
- オレンジ色のネットに入ったみかん
オレンジ色のネットは、みかんの赤みを引き立て、「新鮮で美味しそう」という印象を与えます。このように色彩の「同化効果」を利用して、商品をより魅力的に見せる工夫がされています。
- 緑の笹の上に置かれた赤いマグロの刺身
赤と緑のコントラストが「鮮度の良さ」や「新鮮さ」を強調しています。これは「色相対比」を活用した、視覚的な情報伝達の成功例です。
- 冠位十二階に見る色の役割
古代日本では、「日本書紀」に記された冠位十二階という制度で、冠の色を用いて階級や役割を示していました。これは色を用いて視覚的に情報を伝える「機能性」の代表的な歴史的事例と言えます。
2. 色の「情緒性」
一方で、色の「情緒性」は、消費者の感情や心に働きかける力を持っています。この側面を活用することで、商品やサービスに「魅力」や「特別感」を付加することができます。
- 黒とゴールドの高級感
黒とゴールドを基調としたパッケージやデザインは、「高級感」や「特別感」を伝える効果があります。
- 淡いピンクやペパーミントグリーンの親しみやすさ
柔らかいトーンの色は、「かわいらしさ」や「優しさ」を感じさせます。
- AppleのカラフルなiMac
1990年代後半にAppleが発表したカラフルなiMacは、「楽しさ」や「親しみやすさ」を消費者に伝える色彩戦略の成功例です。
3. ブランドイメージを形成する「色」の力
色は、ブランドイメージの構築においても重要な役割を果たします。たとえば、DIORのクリスマス限定コスメでは、ゴールドとワインレッドを組み合わせることで「ラグジュアリー感」と「特別感」を巧みに表現しています。この色彩設計は、DIORのターゲット層である高所得層の女性たちの心に響き、ブランド価値の向上に寄与しています。
また、Appleが1990年代に発表したカラフルなiMacも注目すべき事例です。それまで黒やグレーが主流だったPC市場において、親しみやすさを感じさせる鮮やかな色彩を取り入れることで、新たな顧客層を開拓することに成功しました。こうした色彩戦略は、ブランドの個性を明確にし、顧客との強い結びつきを生む鍵となります。
4. カラーマーケティングの効果を引き出す印刷術
色彩の力を最大限に活かすためには、デザインだけでなく、印刷物のクオリティにもこだわる必要があります。
エクシートでは、ゴールド印刷や特殊加工技術を活用し、カラーマーケティングを効果的に支援する印刷物を企画・制作しています。
たとえば、特別なお客様向けに送るプレミアムDMにゴールド印刷を採用した事例では、華やかさと高級感が「特別感」を強調し、大変好評をいただきました。また、自社で年に1回開催する特別セミナーでは、パンフレットをゴールドで印刷してお客様の心と手元に残る冊子を製作しました。
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プロモーションのご相談やサンプル送付についてもお気軽にお問い合わせください。
5. まとめ
色彩は、商品の魅力を引き立て、消費者の購買意欲を高めるために欠かせない重要な要素です。「機能性」と「情緒性」をバランスよく活用することで、商品やサービスに付加価値を与え、顧客の心に残る強い印象を生み出すことができます。
たとえば、DIORの高級感を演出するゴールドとワインレッドの組み合わせや、Appleの親しみやすいカラフルなデザインは、色彩戦略によってブランドの個性を効果的に表現した成功例と言えるでしょう。
こうした色彩の力を最大限に引き出すには、色の選び方だけでなく、印刷やデザインといった具体的な表現方法にもこだわることが大切です。特別なお客様向けのプレミアムDMにゴールド印刷を取り入れるなど、色彩を活かした工夫が企業のブランドイメージを高める手助けをします。
エクシートでは、ゴールド印刷をはじめとした特殊な加工技術を活用し、商品の価値を高める印刷物を制作しています。色彩を活用したプロモーションやブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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