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  • 「Googleしごと検索(Google for Jobs)」新時代の”企業求人ページ心得”《社長と社員の!りくる~トーク4》
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ここは関東某県にある、洋菓子の製造で知られる中小企業「須糸(すいと)食品」。
今日も事務所では心配性の桃山社長と強気な若手社員・栗田くんの間で、会社の経営を左右しかねない重要なムダ話がおこなわれていた…。
※「社長と社員の!りくる~トーク1~3」は「ラクリエ求人道場」をご覧ください。


(栗田)
おはようございま~す。


(桃山社長)
おはよう栗田くん。
…って、なんだ30分も遅刻してるじゃないか…。
しかも髪はボサボサ、顔は無精ひげだらけで…イカンなぁ。


(栗田)
すいません桃山社長。
寝坊して、あわてて家を飛び出してきたもので…。


(桃山社長)
寝坊ねぇ…。
どうせまたスマホゲームで夜更かしでもしてたんじゃないの?


(栗田)
失礼な! 夜更かしなんてしていません!
ただシンプルに、僕は朝が苦手なんです!
本当は早起きして会社になんて、来たくないんですよっ!


(桃山社長)
わ…わかったよ…。何をいばってるんだキミは…。
後で洗面所でキレイにしてきなさい。
ところで今、ちょうど上がってきたところなんだ。


(栗田)
上がってきた? 何がでしょうか…?


(桃山社長)
こないだの「Googleしごと検索」の話だよ。
パソコンに詳しい経理の柿沢さんが、我が社のホームページに追加する予定の「求人情報」のページを試しに作ってくれたんだよ。「Googleしごと検索」の検索に表示してもらうためにね。
5分で済むから、これを見て感想を聞かせてくれる?


(栗田)
はい、わかりました。
どれどれ…。
………ふむ、なるほど…。
あー…そう来るか…。
うん。これ、一言で言えば、てんでダメですね。


(桃山社長)
え!? ダメなの…?
なんで!


(栗田)
なんでって…。
「営業・事務・工場作業員 スタッフ募集中!
希望者はメールでお問い合わせください」
ってテキストで書いてあるだけじゃないですか…。


(桃山社長)
う…うん…。
分かりやすくていいかと思ったんだけど…ダメかなぁ?


(栗田)
桃山社長、「Googleしごと検索」では各企業の自社ホームページの求人情報へのリンクも表示されるんです。
最近、自社ホームページによる求人はオウンドメディアリクルーティングとも呼ばれ、非常に注目されているんですよ。こんな、右手でおせんべいを食べながら左手で作ったようなページではいけません。


(桃山社長)
なるほど…。
我が社は洋菓子メーカーなのに、おせんべいを食べてるのは感心せんね。
でもじゃあ、どうすればいいんだい?


(栗田)
まず、見た目をキチンとしましょう。
ページデザインは洋菓子メーカーにふさわしく、明るく華やかなものにしたいですね。
求人情報についても、勤務地、待遇、業務内容など、もっと具体的な説明がなければ「Googleしごと検索」の検索にヒットしませんし、求職者も興味を持ってくれません。


(桃山社長)
ふ~む…。人に見られることや、理解してもらうことを意識するってわけだね。


(栗田)
とりわけBtoB企業のホームページというのは営業を直接的な目的としているものが多く、新規クライアント、または関係者やお得意様といった、特定のターゲットに向けて作られる傾向にあります。
しかし「Googleしごと検索」が始動した現在、不特定多数のGoogleユーザーに閲覧される機会が飛躍的に増えることを覚えておいてください。
ホームページは企業の「顔」です。いつ、誰から見られても恥ずかしくないように、常に外見を整えておくというのは、社会人として常識ですよ?


(桃山社長)
ええ…っ?
キミ今、ものすごいブーメランが返ってきてるけど、大丈夫!?


(栗田)
さらにこの1行目の、
「営業・事務・工場作業員 スタッフ募集中!」
は良くないですね。


(桃山社長)
よくまとまってると思うけど、何か問題でも…?


(栗田)
「Googleしごと検索」に表示される求人ページの書式として、求人情報を業種別に分けて書く必要があります。「営業・事務・工場作業員」のように全部いっしょくたでは、「Googleしごと検索」に表示されないんです。


(桃山社長)
そうなの? ちょっと手間になりそうだなぁ…。


(栗田)
「Googleしごと検索」はあくまでユーザー目線で、分かりやすい情報を、的確に伝えることを目的としています。
業務内容や待遇が異なる職種を、全部まとめて紹介するのではユーザーの理解度も下がってしまうでしょう。
引いては求人応募の減少にもつながり、結果的に企業の不利益となるんですよ。


(桃山社長)
確かに、労を惜しまず求職者に伝えるべき情報は整理して詳しく伝えなきゃ、応募は来ないよね。
求職者もお客様であることを認識して、企業として最大限のおもてなしを…………って栗田くん!?
なんでキミ、人の話も聞かずスマホなんか見てるの!? ゲーム!?


(栗田)
いや、ゲームはこの話が終わったらやりますが…、今はちがいます。
スマホで我が社のホームページを見ていたんですよ。
レイアウトが崩れて、見にくくなっていますね…。


(桃山社長)
うーん…。
スマホのことまでは今まで考えていなかったなぁ…。


(栗田)
そんなことではいけませんよ、社長!
現在、多くの人がサイトの閲覧にスマホを利用しています。特にGoogleは、PCからのアクセスに比べてスマホからのアクセスの方がはるかに多いサイトなんです。


(桃山社長)
言われてみればGoogleは画面構成がシンプルで通信データ量が少なくて済むし、そもそもAndroidを運営している企業だしね。


(栗田)
求人情報のページはもちろんですが、ホームページ全体に関してもスマホからの閲覧を意識しなければいけない時代です。
いろいろ言ってきましたが、「Googleしごと検索」への対応は自社のホームページを見直すいい機会なんです。今まで「棚上げ」にしてきたいろいろな問題に取り組むチャンスと考えましょう。
あっ…5分で済むと言うからつきあったのに、15分もかかっちゃいましたよ…。
時間を守るというのは、社会人として基本中の基本ですよ。ブツブツ…。


(桃山社長)
またブーメラン返ってきてるよ?
まったく…キミこそ、自分のことを棚上げにする性格なんだね…。

おわり

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