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マーケティング的に「社内報」をもう一度考えてみる。

マーケティング的に「社内報」をもう一度考えてみる。

インナーマーケティング 社内報に焦点を当てる理由

コロナショックの後、ポストコロナに向けて、世の中一般大きな変化期に来ています。
社会におけるあらゆる面で、既存のやり方ではなかなか適応が難しく、ビジネスモデルそのものを変えなければいけなくなってきている現状が伺えます。
これに際し各企業では、属する社員の方たちを含めて、社内の変革のフェーズに来ているのだと考えます。

その必要性に迫られる中で、発信支援を長らくやってきた当社として、今何ができるかということを思索した際に、各種非対面メディア・非対面ツールを活用し、どんな発信をしていくのか、どういったコンテンツが必要かという点でお手伝いできるのではないかと考えました。

インナーマーケティングという考え

  • 社内は元気ですか?活力や求心力は落ちてませんか?
  • 社内は不安と自信喪失・ストレスに満ちていませんか?
  • 昨今は簡単に離職する時代(転職社会)だと感じませんか?

多くの企業で、こういった経営課題がある中で、考えなければならいことがあります。
それは、これまで対外発信であった企業のマーケティング活動に、
まず内部に発信する「インナーマーケティング」が必要になったということです。

これまでは、自社が貢献できる領域を見込み客に対して発信するビジネス活動をしたり、あるいは地域社会に対してCSR活動や環境問題への取り組みを広報として発信したり、「採用」という形で求職者に対して会社のイメージを外部に発信をするということでマーケティング活動を行なってきました。

社内に対してもマーケティング活動が大事に

変革期に置かれている現在では、こういった外部に発信する前に、まず内部に発信し結束し一枚岩となって、社員の方一人ひとりが企業のブランド大使のようになり、しっかり外部に伝わるようにビジョン・方針を理解、共感し行動・発信することが必要となってきています。
つまり「中の幹」、筋トレで言えば「体幹」を強くしていかなければ、外部への発信も弱くなってしまうということです。外部への発信のインパクトを強くするためにも、まずはしっかり内部へ発信して、結束力を高めていく必要があるのです。

特に今の時代は、帰属意識の低下や欠如が見られる中で、改めてもう一度、一体感を作っていくことが重要なのです。
この活動の中で、メッセージを発信をすることで、人の気持ちを支えていくという部分においては私たちの得意分野の技術・技能が活かせると考えています。

「エンゲージメント」と「バスタブ理論」と「ハイパフォーマーの離職防止」

愛社精神は当然大事

採用などのフィールドでも最近使われている「エンゲージメント(愛社精神)」という言葉ですが、この「エンゲージメント」が注目すべき点で、いかに互いの信頼と愛着を作っていくことが出来るかが、企業として非常に大事だということです。
企業の内部で言えば社員の方と、外部で言えばお客様や地域社会・求職者やステークホルダーの方たちと、どういう風にエンゲージメントを構築していくのか?という時代になってきています。

バスタブの栓が緩んでいませんか

また、販促のフィールドでは「バスタブ理論」という言葉があります。
かなり簡単にいうと、新規顧客が常にバスタブに注がれている状態でも、バスタブの栓からお湯が抜けていくように既存客の離反もある、という理論です。

インナーマーケティングで考えると、どんどん採用することは良いのですが、採用しても離職者が止まらないのはまずい状態です。離職されるのが悪いわけではないのですが、「ハイパフォーマー」が離職せずに残ってくれるかということが重要です。
ポストコロナにおける新しい経営戦略や環境を作る上でも、高いスキルや成果を残し、周囲に良い影響を及ぼす「ハイパフォーマー」が離職してしまうのは大変非効率だということです。

ハイスペック社員をいかにつなぎとめるか

採用を検討する前に、ハイパフォーマーを含む、いわゆる活躍層の離職を防止することを提言します。
まず、ハイパフォーマーの離職を防ぎ、その価値観で組織の空気を染めて、満たしていくことを優先します。その上で、新戦力の採用活動を行うことで、有力な活躍層・戦力層が増えてゆくという考え方です。こういった好循環を目指して、インナーマーケティングを行なっていく必要があるのです。

ハイパフォーマーの離職防止に対して、大きな刺激、例えばボーナスや役職・地位、福利厚生などの待遇面という外的要因による動機付けを行うという手法があります。一方、小さな刺激、例えば上司との対話や同僚・仲間のサポート、社内報のようなメディアを使い自発的・内発的な気付きを促すという手法があります。それぞれの特性を理解し、長期的に取り組んでいくことが重要なのです。

非対面・対面のインナーアプローチ

また、社員の方に経営ビジョンを浸透させ、一人ひとりに経営感覚を持ってもらうため、社員の方みなさんが同じ思い・気持ちになってもらうために、インナーマーケティングの手法として、非対面・対面というアプローチが考えられます。

非対面型では、社長メッセージを発信するツールとして社内報や社長通信、動画やメールマガジンを発信しているケースもあります。
対面型としては、研修や朝礼など、日頃のコミュニケーションやイベントなどを通じて直接発信し、しっかり根付かせていく活動になります。

昨今ではテレワークが進み、個で仕事を進めていくことが増え、非対面でのコミュニケーションが重要になってきています。まだテレワークを導入していない企業様でも、今後職場のホワイトカラー化がどんどん進んでいく中で、この非対面コミュニケーションを今のうちから鍛えていく必要が出てくるのです。
非対面アプローチと対面アプローチ、それぞれの中で先ほどの外発的・内発的それぞれの手法により内部発信を行うことで効果が発揮されると考えます。

非対面ツール・社内報の目的意識を再確認しましょう

社内報などはよく、マンネリ化や目的意識の欠如に陥ってしまうことがあります。
しかし、社内報は、経営ビジョンの共有・浸透や価値観の共有・一体感の醸成、またハイパフォーマーの定着・影響力向上など、インナーマーケティングのための効果的な手法の一つなのです。

特に今後、重要視される非対面型のアプローチの中で、さらにインナーマーケティングの効果を発揮させるツールだと考えられるのです。
そのため、社内報の発刊には改めて目的意識をはっきりさせ、経営サポートのためのツールとして活用してください。

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