株式会社エクシート

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Guides and Tips

BtoB企業において、メルマガは「単発の取引を継続的な関係につなげる」ための有力な手段です。しかし、BtoCと違い、BtoBは購買までのリードタイムが長く、複数の意思決定者が関与するため、効果的な戦略が必要です。

「とりあえず情報を送るだけ」では、読者の関心を引くことは難しく、効果も感じにくいでしょう。
これからメルマガを始める企業や、すでに配信しているが「もっとBtoBならではの効果を高めたい」と考えている企業向けに、BtoBメルマガの内容設計・配信頻度・ターゲット設定のコツを解説します。

目次

1. BtoBメルマガの役割とは?BtoCとの違い

BtoCとBtoBでは、メルマガの役割や購読者の行動パターンが異なります。

項目BtoCメルマガBtoBメルマガ
購買プロセス短い(数秒~数日)長い(数ヶ月~数年)
意思決定者1人(個人の判断)複数(担当者・上司・経営層)
目的直接的な販売促進信頼構築・情報提供
主な内容割引・キャンペーン情報業界動向・導入事例・ノウハウ

BtoBメルマガの目的は「今すぐ売ること」ではなく、「長期的な関係構築」です。
そのため、BtoBならではのメルマガは「売り込み型」ではなく、価値提供型にする必要があります。

2. どんな内容が読者に読まれる?BtoB向けメルマガのテーマ選定

BtoBの読者は、実務に役立つ情報を求めています。
そのため、単なる商品紹介や会社ニュースではなく、以下のようなテーマが有効です。

専門的な業界動向・市場レポート

BtoBの購買担当者は、業界の最新動向や競合の動きを知りたいと考えています。
例えば、以下のようなコンテンツが効果的です。

  • 最新の法規制・制度変更(例:建設業界の新規制、ITセキュリティガイドラインの更新)
  • 業界の成長トレンド(例:「2024年製造業のDX推進状況」)
事例・成功ストーリー(他社の導入事例)

BtoBでは「他社がどのようにサービスを活用しているか?」が非常に重要です。

  • 「A社は〇〇の導入でコストを20%削減しました」
  • 「B社は新システム導入で生産性を向上させ、納期短縮を実現」

導入の背景、成果、苦労したポイントなどを具体的に伝えることで、読者が「自社にも活かせるかもしれない」と感じやすくなります。

ノウハウ・ハウツーコンテンツ

購買担当者は、意思決定の判断材料を求めています。

  • 「失敗しない〇〇の選び方」
  • 「〇〇の導入前に確認すべきチェックリスト」
  • 「同業他社はどのように業務改善しているのか?」

「自社の意思決定に役立つ情報」**を提供することで、読者の信頼を獲得できます。

3. BtoBならではの適切な配信頻度とタイミング

BtoBメルマガでは、「頻度が多すぎるとしつこいかも?」と気にしがちですが、実際には開封率が低いため、適切なペースで情報を届け続けることが重要です。
むしろ、配信頻度が少なすぎると、読者の記憶に残らず、存在を忘れられてしまうリスクがあります。そのため、「情報の価値」と「読者の関心度」に応じて、適切な頻度を設定することがポイントです。

推奨配信頻度

通常時:週1回(定期的な情報提供で関係維持)
✅セミナー・イベント開催時:週3回以上(告知・リマインド・フォロー)
発信強化期間:週2回(新サービス導入時、業界トレンドが大きく変わるタイミングなど)

「価値のある情報であれば、頻度が多くても開封される」という前提で、読者にとって有益なコンテンツを継続的に届けることが大切です。

最適な配信タイミング

「BtoB メルマガ」で開封率を高めるには、読者がメールをチェックしやすい時間帯を狙うことが重要です。

一般的に効果的とされる時間帯午前8~10時(出社後のメールチェック時間)
12時~13時(お昼休みに情報収集する時間)
15時~16時(業務が落ち着く時間帯)

読者の行動パターンに合わせて、配信時間を調整するのがポイントです。

例えば、
経営層向け:「朝の情報収集時間」にあわせて8~9時頃に配信
✅営業・現場担当者向け:「お昼休み」にあわせて12時頃に配信
✅デスクワークの多い管理職向け:「午後の落ち着いた時間」に15時頃に配信

また、

セミナー開催前のリマインド:「開催3日前、前日、当日午前」に配信
月曜朝に「今週の業界トレンド」を配信し、読者の関心を引く


このように、読者の業務スタイルにあわせた配信タイミングを設定すると、開封率の向上が期待できます。

4.意思決定者に届くターゲット別の配信戦略

BtoBの購買には、担当者・マネージャー・経営層といった複数のレイヤーが関わります。
そのため、ターゲットに合わせて異なるコンテンツを配信することが重要です。

ターゲット求める情報メルマガのテーマ例
担当者実務に役立つ情報「〇〇の効率化方法」「〇〇の選び方」
マネージャー改善施策・成功事例「導入事例」「業務改善のポイント」
経営層市場動向・ROI(投資対効果)「業界トレンド」「コスト削減の成功例」

例えば、「〇〇の選び方」というテーマでも、

  • 担当者向け:「具体的な機能比較」
  • 経営層向け:「導入コストとROIの分析」

    と切り口を変えることで、より響くメルマガになります。

5. まとめ

BtoBメルマガを成功させるためには、以下のポイントを意識しましょう。
BtoBならではの購買プロセスを意識し、価値提供型の内容にする
配信頻度やタイミングを工夫し、適切なペースで情報を届ける
ターゲット別に最適なコンテンツを設計し、関係性を深める

これらを実践することで効果を最大化し、売上につながる関係構築を目指せます。

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